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【ドイツ語】なぜ口語では過去形ではなく完了形を使うのかネイティブに聞いてみたらこういうことらしい

これ気になったことありますか?

こういういろんな視点からの意見が欲しいときはHiNativeさんに聞いてみるといいです。
ということで私も質問してみました。

質問

※日本語

なぜドイツ語は、特に口語では前置詞ではなく完了形を使うことがあるのか、特別な理由があるのでしょうか。

例:
1 Ich habe heute Deutsch gelernt.
2 Ich lernte heute Deutsch.

2(過去形)ではなく、1(完了形)をよく耳にします。今はもう慣れちゃったけど、ちょっと興味があります。何かご意見はありますか?

 

そしたら3人のネイティブが親切にも回答をくれたので私の解釈で意訳して書いてみます。

回答

意見1

口語では、実際にはほとんど完了形しか使われません。
単純に完了形を過去形として使うのが通例(Vergangenheitsform)になっているんだよ。

確かにそうだよね!
ネイティブ的にも「通例になっているからそうしている」という感じなのかなあ。

 

意見2

高地ドイツ語の口語では、主に完了形が使われます。
過去形はよく使われる動詞(=seinなどかな)で使われることがありますが、それ以外ではほとんど使われません。その結果、どの文脈で過去形と完了形を使うかという文法上の明確なルールはもはや存在しません。

なんだかこの「文法上の明確なルールはもはや存在しません」がとても興味を引きますね!

 

意見3

確かに、テキストはほとんど過去形です。口語は通常、完了形になります。ドイツ語の外国語話者であるあなたにとって、この区別は、本来ここでネイティブである人に比べて、おそらく少し簡単なのでしょう。

でも例外もあります。例えば「sein」。ここでは口語的な過去形が使われます。

Gestern ‘waren’ wir in einer schönen Stadt.
Neulich war ich mit befreundeten Studenten*innen am See.

are/wereを使った完了形はほとんど聞きません。

また、地域も重要で、一般に南部では、方言でほぼ完了形で話されてきたからという理由もあります。
マイン川以北のドイツの他の地域では、異なるようだ。

過去形はより抽象的で、短く、しばしば形式的で、非常に正確で、それゆえより冷たく感じられるのです。私の印象では、完了形の方がより多くのものを提供し、内容も濃く、表現も温かい印象を受けることが多いですね。また、この地で昔から使われてきたものだからでしょうか。

人は歴史的に方言の違いに影響を受けていると思うんです。また、例外的に、言葉の選択や時制を適応・変更することももちろんあります。

すごく「個人的な印象」という意見を頂けておもしろい!「過去形はより抽象的で、短く、しばしば形式的で、非常に正確で、それゆえより冷たく感じられるのです。完了形の方がより多くのものを提供し、内容も濃く、表現も温かい印象を受ける」というのがおもしろいですね。過去形の動詞と現在完了形のsein/haben+過去分詞で受ける印象が変わっているんですね。

わたしは印象の違いまで気にしたことはなかったけれど、皆さんはありますか?

 

まとめ

どこか「慣習」というか、自然とこうなったものだという意見をネイティブはくれたような気がします。

わたしには3番目の方の意見がとても「個人的」というか、Meiner Meinungを感じて、こういうものを求めていたのでとても興味深かったです。

この質問と回答はHiNativeさんにあるのでドイツ語版が気になる方はぜひ見てみてください。

 

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