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【ドイツ語|保存版】B1を取得した方がB2を取るまでにやりたいこと おすすめ教材例あり【文法|語彙|読解|ゲーテ|telc】

「B1受かったけどB2の問題を見たら難しすぎて、この先何やったらいいのかわからない!」
「B1までは教材があったけど、それ以降はどうやったらいいのかわからない!」
そんな質問には私なりの答えがあるので、それを一度書き出してみました。

最後にお役立ちリンクもあるのでぜひ使ってね!

まず:B1→B2の間には大きな壁があると思おう

まずB2のレベル感を、B1までと同じようなレベル感だと思ってはいけない。人によっては、B2取得までに「A1からB1までにかけた時間と同じくらい」時間がかかります。

逆に言うと、B2を取るまでに「焦らずしっかり基礎を再確認&固めること」が大事ともいえると思います。

「B2になってできなくなった」「むずかしすぎる」、当たり前です。今一度基礎を確認し、焦らず文法と単語を鍛えていきましょう。B2は短期間で取ろうと思わないこと。

必要なもの

購入はこれだけでいいです。+ネットで利用できる教材なども使います。

Grammatik aktiv B2/C1

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経験上、日本語の教材だとB2文法をちゃんと勉強できるものは結構少ないのではと思います(文法の解説あり、レベル表記あり、練習問題ありという意味です)。
Grammatik aktivは「これはB2文法」「ここはC1レベル」というレベル分けが一目でわかるので、「まずはB2を理解すればいい」というゴールが把握しやすいのでおすすめ。

ただし簡単な教材ではないです。ボリュームもたっぷり。これをやり抜くには、根気とやる気が必要です。

※ドイツ語はB2で文法知識はほぼ完成します。C1では、より語彙や表現の世界が広がるイメージ。
その意味では、B2を目指すのであれば出てきた文法全部覚えるくらいの気持ちで勉強してもいいはずです。

試験直前:Modelltest問題集

試験を受ける場合、試験対策とはまず「敵を知ること」から始まります。
Modelltest問題集を解きまくることで試験の傾向、問題の形式、自分の苦手などがわかります。

例えばゲーテを受験したい場合、こんなModelltest問題集を利用できます。どちらか1冊はマスト、場合によっては(たくさん問題を解きたければ)両方使ってもいいと思います。

※間違ってもモデルテストを解かずに試験を受けようなど思わないこと

Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat: Testbuch B2

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あるとかなりいい:会話と作文に役立つドイツ語定型表現365

私はこれを使ってC2を取得したといっても過言ではありません。三修社さん、ありがとう!!!
B2以上のリーディングで必要な定型表現をたくさん知ることが出来ます

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やるべきこと

文法、読解など、いくつかの切り口からやるべきこと、やったほうがいいこと、おすすめなどを書き出しました。

文法:B1~B2の文法集め

もちろんGrammatik aktivを使用。B2までの文法の基礎知識を仕入れます。文法がわからないと文章が読めるはずがないので。まずはさらっとでもいいので文法を知ること。なによりも大切だと思っています。

以下(大サービスで)、Grammatik aktivから(独断で)特にやるべき単元をピックアップしてみました。
※Grammatik aktivは2024年に最新版にリニューアルしました!以下番号は古いバージョンのものですので、最新版では多少ズレていることがあります。文法事項のメモをご参照ください。

B2重要課題文法
4 語順、テカモロ
9,11 接続法II式 ★★
15 受動+話法の助動詞 ★★★
16 könnenの言い換え(lassen sich …) ★★★
34-35 動詞+前置詞+格変化 ★★★★★
25-27 因果の前置詞 ★★★
44 lassen
49 2格(Genitiv, von 3を使わない)
58 分詞
59-60 接続法I式 ★
62-65 時間・因果・状況の接続詞 ★★★★
71 関係代名詞2格
72 疑問詞、alsの関係代名詞的用法 ★★
73 相関接続詞 ★★★★
77 es ★★★
78-79 Nomen Verb Verbindungen (Funktionsverbgefüge) ★★★★★
81 心態詞
82 名詞化
84-85 時間・理由 ★★

語彙:Feste VerbindungenとNomen-Verb-Verbindungen

単語ひとつひとつは辞書を引きゃいいのですが、以下リストにあるようなコンビネーション表現は知らないと読めない、辞書を引けません。
ここにある表現は特によく見るものばかりです。こういったコンビネーション表現への知識も仕入れておくといいと思います。

読解:DW Top-Themaの精読

URL: https://learngerman.dw.com/de/top-thema/s-55861562

例)Die Probleme der Deutschen Bahn
URL:https://learngerman.dw.com/de/die-probleme-der-deutschen-bahn/l-67507321/lm

これが辞書なしで7~8割読めるようになると、B2の読解は出来るようになるはず。

Top-Themaは難易度B1の設定ではありますが、ちょっと難しく出来ていると思っています。何ならB2くらい向けに出来ている印象。これを読みつつ(できれば精読しつつ)、新しい文法や理解があいまいな文法が登場したらGrammatik aktivに戻って復習するイメージで、文法の取りこぼしを防ぎます。

 

会話:身近なテーマで意見交換の練習を毎回

B2では、特に意見交換・ディスカッションの際に自分の意見がすらっと出るようになりたいです。例えばゲーテB2のSprechenT2はディスカッション、テーマは「飛行機の利用にもっと課税すべきか」「学生は教授を評価すべきか」など。それほど身近ではないテーマも多く登場します。

「ディスカッションや意見交換が苦手です」という方の原因・課題は以下3つに分けることが出来ます。

  1. そもそも意見がない
  2. 表現例、フレーズを知らない、覚えていない
  3. 慣れ不足

1の「そもそも意見がないので、ドイツ語以前の問題」な方も多いと思います。私もこれまでドイツ語を勉強してくる中で、ここに一番苦しんだ記憶があります。語彙や文法ではなく、自分の意見を考えるのが難しいということに。

こればかりは日頃から考える練習をするしかないです。
まずは身近なテーマ(田舎か都会か、Fastfood、インターネットなど)中心に、日本語でもいいので自分の意見を考える、伝える練習をするのがおすすめです。

以下は頻出テーマの例。日本語でもいいので、自分の意見が言えますか?

日本語で意見を考えてみよう

– 田舎 vs 都会
・田舎での生活と都会での生活、どちらが魅力的ですか?メリットデメリットは?
– 外国語
・すべての人が英語を学ぶべきだと思いますか?メリットデメリットは?
・ドイツ語を学ぶとどんなメリットがありますか?
・ドイツ語はどのように勉強すればいいですか?
・子供は6歳から英語教育を受けるべきですか?メリットデメリットは?
– インターネット、メディア
・オンラインでパートナーを探すことはよいことですか?
・SNSは日常生活をどのように変えていますか?メリットデメリットは?
– 環境、プラスチック
・どうすれば環境を守ることが出来ますか?
・飛行機の排気ガスが環境汚染の原因となっています。人は飛行機を使う旅行をやめるべきですか?
– 健康
・ファストフードは禁止すべきですか?
・お金を払ってフィットネスジムに行くメリットは?
・日本でビーガン、ベジタリアンとして生きることは簡単ですか?
– 仕事、キャリア
・自営業、フリーランスでの生活はメリットが大きいですか?
・理想の上司はどんな上司ですか?
– 動物(ペット、動物園での動物保護…)
・子供がペットを飼うことはいいことですか?
・動物園は種の保存に貢献していますか?それとも動物にとって良くないことですか?

……..

2の「表現例、フレーズを知らない、覚えていない」については、調べて覚えるだけです。

例えば「Redemittel Diskussion B2」などで検索すると、ディスカッションで使える表現集がヒットします。まずはこんなリストを探し、「かっこいい表現だな、使いたいな」と思うものを口になじむまで、すらすらいえるまで読み上げる練習をするといいです。

ディスカッションの練習の機会があったら「今日はこれをノルマ表現にして絶対使うぞ」などと決め打ちして練習するのもおすすめ。そうじゃないといつまでも使えるようにならないので。

おおまかなプラン

上記教材などを使ってどのような順番で勉強すればいいか書いてみます。
※この過程で、もちろん語彙は増やし続ける必要があります。

1 一度Modelltest問題を解いてみる

HPにある問題で構いません。Lesen、Hörenだけでもいいので、一度目指すレベルの問題を解いてみるといいです。
解いてみると絶望します。でもここで絶望しておくといいと思います。自分が最終的に目指すべきゴールのレベル感と今の自分との距離感、足りないもの、やるべきことが分かるからです。

2 Grammatik aktivのB2文法をやる
2 DW Top-Themaの精読をする

文法知識がないと文章が読めなくなります。6割程度の理解でよいので、まずはさらっと文法を学ぶこと、「知っているということ」が大切です。

長文を読み、文法が理解出来なかったらまたGrammatik aktivに戻って復習すればいいです。しかしそれが(自分が躓いたところが)どの文法か、なぜ分からなかったかすら分からないと、復習する当てもなくなってしまいます。まずは全体の概観をつかむこと。

Top-Themaに登場する語彙やコンビネーションにもしっかり注意して精読するとよいです。

3 Modelltest問題集をどんどん解く

試験対策とは「敵を知り己を知ること」なので、どんどん敵をやっつけていきます。自分の苦手がわかればそれを鍛えなおします。そうして敵との距離を詰めていきます。

ここまで来たら一度、試験の対策を知っている先生の指導を仰いでもいいかも。試験には多かれ少なかれクセやねらい、点を取るためのテクニックがあります。狙う試験の合格実績を持っている先生の指導を受けること、合格した友人や周りの人のアドバイスを聞くことも有効です。

まとめ

B2を目指す方に伝えたいのはやっぱり「焦らずしっかり基礎を再確認&固めること」。
そして試験を受けるのであれば「山ほどModelltestを解くこと」

近道はありません。失敗はなく、ギブアップがあるだけです。続けよう!さすればいつか届かん。

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