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【ゲーテC1】88%得点したSprechen対策【ドイツ語|Goethe-Zertifikat C1|試験|おすすめの方法|】

2023年2月の試験でゲーテC1に合格しました。口頭試験では幸運なことに22/25点で88%を取って合格出来ました。

今回はC1の中でも口頭試験対策に絞って、私がやってきたことなどを紹介します。

はじめにtelc C1 Hochschuleの惨敗あり

実は私は2022年の12月にtelc C1 Hochschuleを受験しているのですが、ここでは見事に惨敗しています。口頭試験ではなんと13/48点(27%)しか取れていません(全く笑えない)。見せるのも恥ずかしい。⇩

口頭試験の敗因は「実際の試験の流れを想定した練習が不足していた」だと思っています。
例えば本番は準備の時間をどうやって使うとか、プレゼンテーションの骨組みはどうするとか、そういった準備の余地を残したまま本番を迎えてしまいました。telcも4分程度のプレゼンテーションがあるのですが、まだ言いたいことの半分も話してないのに試験官に「あと2分よ」って言われて泣いた。

なので今回のゲーテC1は、その反省を活かして対策しました。
telc C1の受験後の所感については別の記事にも書いたのでぜひそちらもご覧ください。

【ドイツ語】telc C1 Hochschule 受験記【ミュンヘン|2022年】

対策:Teil1

Teil1では3~4分の短いプレゼンテーションを行います。与えられるテーマは1種類のため、選ぶことが出来ません(与えられた内容でプレゼンテーションする必要があります)。

実際の試験の内容はこんな内容でした⇩
「若いカップルまたは夫婦が引っ越して初めて一緒に住むというシチュエーションにおいて、家具は一度にすべて揃えるか、それとも少しずつ揃えるかという選択が出来ます。このシチュエーションにおいて、①一度に全て買いそろえることのメリット、②少しずつ揃えることのメリットと、③自分の状況や意見について話なさい」

そして以下は私が試験対策段階で行っていた方法です。

①本番さながらの場数を踏んでおく

italkiを使って、ネイティブの先生にたくさんプレゼンテーションを聞いてもらいました
実は試験対策を始める数日前、別のitalkiの先生に「お前はまだ全然C1レベルに満たないから出直してこい」と言われたこともあり自信を失くしていて、最初のころはド緊張していました。

でも運よく良い先生に巡り合えて、彼と週2回ずっと練習を続けているうちに、スムーズに話せるようになりました。最初はしどろもどろだった気もして恥ずかしいですが、何回も継続してよかったと本当に思います。ちょっと緊張感のある場所でネイティブとたくさん練習を重ねること、本当におすすめです。

ちなみに私のitalkiの先生はErkan先生です。
イスタンブールでドイツ語を教えていた経験があり、これまで20人のB2合格者、10人のC1合格者を出しているそうです。
⇩Erkan先生のページはこちら(レッスンを受けるときはぜひ「日本人のNinaから来た」と言ってみてください。笑)

https://www.italki.com/de/teacher/8047135

②4分とはどれくらいか覚えておく

上記場数を踏む中で、「だいたい私はどれくらいのペースでどれくらい話すと3~4分になる」という時間の感覚を掴んでおきます。

3~4分は意外と短いです。ちょっとでも「え~」とか「あ~」とか言っているとあっという間に時間は過ぎるし、悩んでいると内容に富んだプレゼンをすることが出来ないまま終わってしまいます。ゆっくり話過ぎてもダメです。

例えば私はプレゼンの流れとして「①テーマの提示、目次→②具体例、日本の例→③メリットデメリットなど→④自分の意見とまとめ」という骨組みで勝負しようと考えていたのですが、それぞれの所要時間を「①30秒→②1分→③1分→④1分」で話そうと決めていました。この感覚は、実際に何回も喋ってみないと分からないものだったなと思います。

何にどれくらいの時間を使うか、計画を立てて、それを大きなブレなく実行できるよう練習を重ねると安心も出来るのでおすすめです。

③プロットは日本語で書く※これは好みが分かれます

口頭試験は開始前に15分の準備時間が与えられます。この時間で、Teil1もTeil2もどちらも「どんなことを話すか」を考えてメモを取ることが出来ます。

このメモについて、最初はドイツ語で書いていたのですが、途中で「ドイツ語を読まなきゃ」と紙を見てしまうし、仮に書いてあることと違う流れで話してしまったときにとても焦ってしまうなということに気付いて辞めました。

それ以来、話したい内容は日本語でメモしています。そうすると、「ある程度即興で話す」「内容だけ頭に入れて、あとは相手の目を見ながら話す」ことが出来るので、私には合っていたと思います。「この表現使いたいけど即興でやるとぐちゃぐちゃになるだろうな」というものだけ、キーワードをドイツ語で書いておきました。

これは本当に好みが分かれると思うので、もし今「ドイツ語でメモ作ってるけどちょっとな・・・」という方は、ぜひ日本語でざっくりとメモを作り、それをチラ見しながら即興で喋る練習もしてみることをおすすめしたいです。案外こっちの方が楽かもしれません。

 

ご参考まで、これはテーマ「パブリックビューイング」に関するプレゼン練習の日本語メモです(他人様にお見せするようなものではない。汚くてすみません)。

ちなみに:プレゼンのための定型表現は、「Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat」のÜbungsbuchに例が載っていたり、インターネットで検索をしても見つかったりするので、その中から自分が使いやすいようにフレーズを選んで組み立てていくとよいです。

参考:ゲーテ公式にあるプレゼンテーション&ディスカッション用のRedemittel一覧(Niveau B2/C1)

– EINEN VORTRAG HALTEN
https://www.goethe.de/prj/mwd/de/deutschueben/kommunikation/praesentieren/pra.html

– DISKUSSIONEN
https://www.goethe.de/prj/mwd/de/deutschueben/kommunikation/muendlich/red.html

対策:Teil2

Teil2では、もう一人の受験者と一緒にあるテーマについてディスカッション、相談をします。6~8分程度です。

実際の試験の内容はこんな内容でした⇩
「相続した資産のうちいくらかを寄付したいと考えています。文化や音楽系に特に興味があります。いくつかの候補のうち、どこに寄付したいかを相談して決めてください」
この本文の下に、いくつか寄付先の候補あり(例:「音楽や芸術大学への寄付」「駆け出し芸術家への支援」「大きな美術館への寄付」「楽器や絵画用品の購入」など)

以下は私が試験対策段階で行っていた方法です。

①準備時間では「方針」だけ考える

いくつかある案の中で、「絶対これを推そう!」と考えるのではなく、「こういう方針にしたいな」という大雑把な考えを言えるようにしておくといいなと思いました(もちろんその方針に合う具体的な提案も1つ2つ考えておく必要があります)。

例えば「経済的に厳しい状況にある人の助けになりたいから、学生や駆け出しの芸術家への支援をしよう(=既に潤沢な資金がありそうな大きい美術館などはNG)」などです。

これを用意しておくことで、相手から想定外の提案が来たり自分の案が木端微塵に打ち砕かれた時ときなども(笑)、「いや、私はこれにこだわってたわけじゃなくて、こういう方針のもとで寄付がしたくて…」と切り返すことが出来ます。論破された感も減るので焦らずに済みます。

 

②おしゃべりの機会でも意見出来るように意識する

もしドイツ語でおしゃべりする機会があるのであれば、誰かの意見を聞いたときに「私もあなたと同じ意見です」「部分的に同意します」「こういうのはどう?(提案)」などのリアクションをさっと言えるようにトレーニングしておくとよいです。
「同意のときはこれを使う」のような決まり文句を自分の中で準備して、瞬発的に言えるようにチャンスを伺いましょう!

おしゃべりの場としてのドイツ語だいすきクラブ

「ドイツ語だいすきクラブ」は、私が運営しているドイツ語学習者のためのDiscordサーバーです。(手前味噌で恐縮ですが)一緒に勉強してくださるみなさまのご協力もあり、ドイツ語を勉強したい方にはとても使いやすい、便利なサーバーを作ることが出来ています。

どんどんドイツ語でおしゃべりしたい!という人のために、毎月4回「【A2~】日独おしゃべり会/Chat-Treffen」を実施しています。日本時間の夜21時に2回(第2、第4火曜日)、ドイツ時間の夜21時に2回(第2、第4水曜日)です。
ここでは特にTeil2のディスカッションのためのトレーニング、瞬発的に同意する、違う意見を言うなどの練習が出来ます。もしご興味あればぜひお越しください!一緒にドイツ語喋りましょう。

詳細はぜひ紹介記事もご覧ください。⇩

【概要説明】ドイツ語を学ぶ人のためのDiscordサーバー「ドイツ語だいすきクラブ / Doitsugo-Daisuki-Klub」のご紹介

まとめ

口頭試験については、実践練習の回数を重ねることは大事ですしおすすめです。試験前の1~2か月間だけでも、週2回くらいのペースで喋る練習をすると効果的かと思います。

Erkan先生のアドバイスで、「bleib ruhig(リラックスしなさい)」は何回も言われました。でもbleib ruhigするためには、それを裏付けする「いっぱい練習してきたから大丈夫」という自信があるともっと強いと思います。

たくさん練習を重ねて自信をつけましょう~!

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