今日から週1回、AmsterdamゲーテインスティテュートのC1.1クラスに通うことになりました!以下初日を終えた所感メモです。
目的
そもそもゲーテに通おうと思った目的は大きく以下のとおりです。
・ドイツ語をもっと話すこと(普段から超喋ってはいるけど同じくらいのレベルの人、日本語非ネイティブとももっと喋ってみたかった)
・オランダネイティブの友人を作ること(引越してきたばっかりだし仕事は在宅なので外に出る理由がない)
・自分のレベル感を知ること(ちゃんと上手になってるかな?)
・教え方や授業の進め方を学ぶこと(先生の進め方を見て学ぼう)
結論
(既に)行って良かったと思うよ!!!私を授業に行かせてくれてありがとう!!!以下詳細。
授業の雰囲気
生徒16人くらい。うちほとんどがオランダ育ちで年齢も私よりかなり上。50歳よりも上くらい。
うち2人が私よりも年下。一人はアムステルダムの大学生で19歳、彼女とも喋って仲良くなった。
私が部屋についたら先に1人男性が座っていた。「隣座っていい?」と話しかけて2人で話していたら、次にくる1人、また1人も同じテーブルに座って話しかけてくれるようになった。みんなフレンドリーで楽しい感じで嬉しい。そして最初に勇気を出して話しかけてよかった。彼が今日の授業中ずっと何かあるごとに「どう思う?」「これって日本ではどう?」と聞いてくれるようになってとてもうれしい。
授業のレベル感
簡単だった!簡単と言うと語弊があるかもしれないけど、「話していること、授業で扱うこと」は全部わかるし時間もかからない。復習にちょうどいいくらい。
※AmsterdamゲーテにはC2のクラスはないので最高でC1.2になるわけで、私は当初そこに申し込んでいたのですが最少催行人員の10名に満たず、「C1.1なら出来そう(人数が足りそう)」ということでこのクラスに出ることにしている。
でもRedewendungenの話や文化の話になると知らないこともあるなと思った。Redewendungenに関しては「オランダ語にも直訳して同じものがたくさんあるから知らなくても意味が想像できる」とクラスメイトが言っていた。その点では助けてもらったり、たまに助けたりしながら勉強するのにいい環境だなと思う。
会話のスピードと瞬発力を鍛えるのにはとてもいい。やっぱりみんな「言いたいことを口に出す」スピードが速い気がする。でもそれと同じスピードで話しつつ、ちゃんと正しいドイツ語を組み立てる力が私にもちゃんとついているなと思った。あと私もドイツ語で冗談を言うことも出来るようになっていた。
全体的なレベル感としては「これからC1を取得したい」という人が多い感じ。私は既にC1を取っているし部分的にC2も持ってはいるので、その意味でも私がちゃんと「このレベルをクリアしてきて実力もついている」ということを自分でも再確認できて自信になったなとも思う。
「出来る感じがする、分かる」方でいた方が私にとってもやりやすいし、自信を持って話せるなとも思った。やっぱりどこかで、新しくほかの人とドイツ語を勉強するときは「迷惑かけたらどうしよう」とか、「分からなかったらどうしよう」とか思っている気はする。でも今日確信を持ったのは、多分私はこのクラスだったら少なくとも自分のドイツ語に引け目を感じる必要はないということだった。私にとってはそのほうが、知らないことが出てきたときも「へえ、知らなかった!」とか、「これ教えて」とか気軽に言いやすいのでありがたい(みんなにとって当然知っているべき質問で私だけが知らなかったらどうしよう、と考えて質問出来なくなってしまうことがない)。
先生のスタンス
30代、ミュンヘン出身の女性だった。てきぱきした感じ。生徒からは途中結構むずかしい質問もあるんだけど、どうしても説明しがたいものは「それは言語学者しかわからないよね。というか説明できないこともたくさんあるのよ。」ときっぱり言っていたのがよかった。私はつい全部に正解が欲しいというか、「どこかに説明があってほしい」と思うこともあるけど、確かに言語って常に変わっている生き物だとも思うし、知らないことは「知らない」、分からないことは「分からない」と先生が言ってもいいよねとある意味思えた。
「オランダでドイツ語を話す日本人」であることのメリット
生徒のほとんどがオランダ育ちのオランダ語(と英語)ネイティブ、私はまず日本から来たことがとてもマイノリティで珍しい存在になる。すると授業のいろんなところで、特に文化に関するところで、「日本はどうなの?」と聞いてもらえてうれしい。そしてそれをドイツ語にして伝えるのもおもしろい。私もオランダに来てまだ日が浅いので、「オランダではどうなの?」と聞きやすい。なんなら「オランダ語ではどう言うの?」とかも聞いたら答えてくれる(休み時間とか)。なぜか先生も日本語がちょっとわかった(日本語で自己紹介してくれた!)。みんなが日本に興味を持ってくれて、質問してくれて、私もそれに答えることがプラスに働く場面が多くて楽しい。
私がひとりでやってきたことの答え合わせ
私はひとりでドイツ語を勉強してきた時間が長い。でもそれが間違っていなくて、むしろやってきた成果がちゃんと出ていると感じた。もしかするとそれが一番の実りかもしれない。
私は2015年のベルリン留学のとき、留学生向けのA2のクラスにいた。当時もその前も、基本的に語学学校はしんどいものだった。なぜなら「扱っていることが分からない、自信が無い」から。質問されたくないから。でも学校に行かないと行かないで、嫌なことから逃げる自分のことが嫌いになってしまうから。語学学校はつらい。と思っていた。その呪縛から解放されたような日だった。ひとりでやってきたことでちゃんと戦えるようになっている。2015年の毎日憂鬱で悲しくなっていた自分が懐かしく感じる。
また、私はこれまで「ゲーテ含む語学学校に長期で通ったことが無い」ことも引け目に感じていた。「ゲーテは語学学校の最高峰(だし料金が高い)」との話も聞くので、「ひとりで勉強するよりもお金を出してそういう学校に通った方がよかったんじゃないか」と思うこともあった。でもそれからも解放された。私たぶん一人で勉強してきてからすごくすごくドイツ語が上手になっている。語学学校に行くとか一人で学ぶとか関係ない。正しい方向に努力して、目の前にある機会を使うこと、それを続ければ何をつかっても上達することができる。そう思えた。
まとめ
ドイツ語が上手になるのに大事なこと、やっぱり自分でいかにドイツ語に向き合ったか、時間を割いたか、悔しい思いをしたか、語彙を集めたか、それだけだと思う。
すぐに友達ができるくらいカジュアルでスピード感をもって自然なドイツ語を話せるようにも気付いたらなっていた。「来週また会おう!あともっとドイツ語のこと話そう!」って言ってWhatsAppを交換した友人が出来た(50代)(明日からスペインに1週間行くらしい)。
ゲーテのクラスは本当に高額で、今回のクラスもドイツ語だいすきクラブのスポンサーのみんなのご支援が無かったら実現できていなかったと本当に思います。ありがとう!私楽しいよ!
来週以降もがんばるぞ!いっぱい喋る。初日楽しかったです。