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【感謝】ドイツ語教授法のコースの一部とゲーテインスティテュートC1.1のクラスが終わった

※サムネの画像のゲーテはGöttingenのゲーテに遊びに行ったときに撮ったものです。Amsterdamじゃない。

多くの方に支えていただいたおかげ様で、ゲーテインスティテュートへの通学とDLL(ドイツ語教授法)のコースの一つを無事修了しました。ありがとうございました!

所感や学んだことをメモします。

ゲーテインスティテュートC1.1

週1回、3時間(90分×2)、10回のクラスでした。無事修了しました。
うち1回は珍しくも体調不良で休みました。すみません。

ゲーテに通うにあたり、多くのスポンサーの方に助けていただきました。おかげ様でドイツ語勉強史上、初めて憧れのゲーテインスティテュートに通い、かつオンラインではなく現地で学ぶコースに通うことが実現できました。御礼申し上げます。

※引き続きドイツ語だいすきクラブ&ニーナのスポンサーになってくださる方はこちらから!→https://doitsugo-daisukiklub.memberpay.jp/

ゲーテに通いたかった目的として、以下の3つがありました。

ドイツ語力向上

もちろん自分のドイツ語力を向上させるために通いました。
参加した授業のレベルはC1.1。開講授業としてはC1.2もあったので当初はこちらに申し込んだのですが、最低催行人数10名に満たずに開講されませんでした。

私は受講開始時点ですでにLesenではC2を持っていた(その後SchreibenもC2取った)ので、内容はほぼ全部分かる(知っている)ものでした。というかドイツ語は文法はB2でほぼ完成するので、C1以降特にとても新しいことは無いと思います。

ここで文法に関して新しいことを学ぶというよりは、語彙や瞬発会話を鍛えることが出来たと思います。生徒16名のうちほとんどはオランダ語ネイティブで、文法が近い母語を持つ彼らはやっぱり瞬発的な会話が上手だし話す勇気もありました。
授業中たくさん2人ワークやグループワークをさせてもらう中で「即興で喋る」「意見を言う」ことの練習を重ねることが出来たと思います。

現地の友達作り

私はオランダに来てまだ2,3カ月でした。オランダ現地の友人はゼロに近かったです。やはり現地でのつながりが欲しいと思い、ドイツ語学習という同じ趣味を持つ友達を作りたいという理由もありました。

みんなとても優しく温かく、コース修了後にはみんなで食事に行けるくらい仲良くなることが出来ました。写真はみんなでビールを飲みに行ったときのものです。

うち2人とはいまだに連絡を取っており、彼らはたまに「飲みに行こう」と誘ってくれます。それぞれと2回ずつ食事に行きました。たしか3年前くらいの私の悩みとして「日本語ならある程度細かいニュアンスを伝えようと、面白く話そうとできるけれど、ドイツ語だとそれができない」というものがあったのですが、今回クラスで空き時間にみんなと話したり、何度か2人で食事したりする中で、「ドイツ語でも私の伝えたいことがニュアンス含め伝えられるようになってるかもしれない」と思いました。うれしい!

教え方を学ぶ

ドイツ語コーチング事業をやっているものとして、先生が、特にゲーテインスティテュートの先生がどうやって外国語としてのドイツ語を教えるのかを学ぶという目的もありました。

今回の先生は穏やかで、かつはっきり修正点を教えてくれる、いい先生でした。特に印象に残っているのは、「なぜaberは単語数として数えないのか」「なぜniedlichとniedrigはこうも紛らわしいのか」などの(いわゆる答えにくい)質問が出たときに、「私は言語学者じゃないからわからない。言語学者に聞いてみなさい。それかそのままとりあえず覚えなさい」と答えていたところでした。

先生はすべての質問を解決してあげたいと思う一方、「そんなの覚えるしかないお…」と思うこともあります。「そんなの覚えるしかないお…」という点についてはそう伝えること、必要以上に巻き取らないこと(重要!)も必要だと改めて思います。悩んでも答えが出ないので。

あとは、ほぼ毎回Schreibtrainingとして作文課題を宿題に出してくれ、丁寧にチェックしてくれたこともとても勉強になりました。やっぱり書くトレーニングをすると、自分が普段いかに適当に話しているか、理解したつもりになっていたかがわかります。私も余裕ある限り、自分の生徒に書くトレーニングを出していこうと思いました。

今回わかったこと

語学学校に通うことのメリットとしては以下があると思っています。

  1. 文化や考え方を学ぶことができる
  2. 瞬発会話を鍛えることができる
  3. 友達ができるかもしれない

特に1について詳しく書きます。

語学は、学校に通うだけで上達するものではないと思っています。先生とたかが週1~3時間話すだけで上達するなら苦労しません。自学自習の時間がその何十倍も必要です。

ではずっと独学で、ひとりでやっていればいいのかというと、そういうわけでもないと思います。特に「文化や考え方を学ぶ」という点については、集団だからこそ、グループだからこそ効率的・効果的にできる点があります。

極端な話、「ドイツで電車に乗って長距離移動するときにはDB(Deutsche Bahn)を使う」こと、「ストライキに注意すること」「各都市の位置関係」を背景知識として持っていれば、リーディングやリスニングでこれがテーマになったときに非常に想像しやすくなるはずです。ドイツ語が細部までわからなくても解答できるかもしれません。

「ドイツ語ができる」ということは、なにも「語彙や文法だけを多く知っている」ということではないはずです。どんな背景知識を持っているか、ドイツやドイツ語圏での生活を想像できるか、考え方や文化の違いを知っているか、この辺りも間接的に大きな意味を持っていると思っています。

私がこれまで受講してきた各種ドイツ語やドイツ文化に関する講座では、「ドイツの祝祭日」や「ドイツでの保険・休暇の考え方」、「ドイツでホットな話題(環境、テクノロジー)」などをテーマとして扱っていました。これらについて、もちろん独学で自分で調べてもいいのだけれど、ほかの学習者と調べながら意見交換したり、実物を見たりすることでより印象に残りやすくなるのではないでしょうか。

語学学校に行くメリットは、「文化や考え方を他者と比べて学びながら、瞬発会話を鍛えることが出来る」という点にあると思います。同じレベルでドイツ語を学ぶ友達が出来たら、それはそれでいいことだと思います。

特に「文化」については、独学の方やほかの学習者との交流がない方、ドイツ語圏に行ったことがない方、ドイツ語圏について知らない方は、自分で情報を仕入れることも必要ではないかと、自分も個別コーチングをしながら思うこの頃です。

DLL(ドイツ語教授法)

期間2か月半程度、専用の教科書を使いながら基本オンラインで学習、2週間に1回程度Zoomミーティングで参加者や先生とディスカッションや意見交換がありました。

最後の提出課題も無事アクセプトされ、参加証(Teilnahmebestätigung)をもらうことが出来ました(画像は一部ぼかしています)。

できるようになったことというか、今回の気づきをいくつか書きます。

ドイツ語の文章を読むときの情報処理速度が上がった

教科書を読み、期日までに課題をクリアしなければならないため、できるだけ速く読んで情報処理するということが必要(というかあると便利)です。これを繰り返しやるうちに、必要な情報のスキャニングがうまく出来るようになった気がします。

ドイツ語で作文して提出する課題もあるのですが、もはや作文するよりもGoogle翻訳に音声入力で読み取らせたほうが速くなりました。作文課題があるときは、ぶつぶつ言ってGoogleに書き出してもらっています。日本語と同じスピードで頭の中で作文できると嬉しいし、効率が上がります。

自分がいつもやっていることが明文化されていた

教材には、個別コーチングをするときに気にしていること、たとえば「短期間での最終的なゴールを見据えてカリキュラムを組もう」「能力やできることに応じてさまざまな課題を用意しよう」などが明文化されていました。自分がやっている方向が認められている気がして安心です。

新しい考え方を知った

「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)」のレベル評価の考え方として、「Kann(できる)」出来ることにフォーカスする、というものがあります。

どうしても「試験で点が取れない」「会話がまだできない」と考えがちな学習者にとって、「できない」とは逆の「これはできる」「これはわかるようになった」というKannの考え方で自己・他己評価をすることで、もっと前向きに、モチベーションを維持・アップしながら勉強することが出来るのではということを学びました。

ほかの国のドイツ語の先生たちと知り合った

DLLは、地域エリアごとに受講者がグループ化されているようです。オランダは、ほかにはイギリスや北欧、北米エリアの仲間がいるグループに属しているようでした。最後の提出課題は2人のメキシコ人の方と一緒に取り組みました。

「オランダにいてドイツ語ができる日本人」はちょっと特殊だと思います。私の経験を話すこと、そしてほかのドイツ語非ネイティブでありながらドイツ語を教えている人の話を聞くこと、ディスカッションすることもおもしろかったです(もちろんドイツ語ネイティブも何人かいました)。

 

今回参加したのは「DLL6」でした。まずは1から6のモジュールをすべて修了すべく、現在はDLL2を受講中、来ゼメスターではほかの2つを並行受講する予定です(申込済)。

まとめ

いつも応援してくださりありがとうございます。おかげ様で日々新しい学びがあります。

ここで学んできたことは、よりニーナ自身がパワーアップするため、そしてそれをドイツ語学習者のみんなに還元していくために活用したいです。
※教授法で勉強したことや考え方は、実はすでに私の個別コーチングにもドイツ語だいすきクラブでの勉強会にも取り入れています。楽しいです。

改めていろいろご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします!

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