「Bellamundo(ベラムンド)」というサービスの提供するドイツ語B1のモデルテストを縁あってやってみたので、所感をメモしておきます。
Bellamundo(ベラムンド)とは
オンラインでドイツ語の試験が受験できたり、語学コースが受講できたりするようです。
B1オンライン試験は所要時間2時間、195,00ユーロ。
モデルテスト受験手順
モデルテストの実施には15ユーロの問題料金が発生します。
1.HP(https://www.bellamundo.world/)にアクセス→Musterprüfungen→Übungstestを押下
⇩
2.下にスクロールし、「JETZT KOSTENPFLICHTIG BESTELLEN」を押下、画面の指示に従い支払いを進める
⇩
3.注文完了のメールが届く
4.受験URLもメールで届くのですが注文後5日くらい経過しないと届かないので注意。気長に待ちましょう。
※私は11/23注文で受検URLが届いたのが11/28でした
受験URLが届いたら7日以内に利用しないと期限切れになるのでそこも注意。
試験内容
Hören
Teil1,2,3の3つ。
Teil1
2分程度のスピーチを聞いて、問題5問に回答する。
回答は5択から正しいものを選択。
Teil2
2分程度のスピーチを聞いて、問題5問に回答する。
回答はRichtigまたはFalschから正しいものを選択。
Teil3
1分程度のスピーチを聞いて、問題5問に回答する。
回答は3択から正しいものを選択。
ポイント
- 2分の音声で5問に回答しなければならないため割と回答の間隔が短い。
- 問題は上から順番に回答するとは限らない。例えば5問ある問題のうち、一番下の5問目に関する根拠に先に言及してきたりする(ゲーテやtelcは原則上から順に言及してくれる)。
- 音質があまりよくない。
- 「Ah…やund…」をたくさん挟んでくるので、流れを途切れさせず聞き取るには集中力が必要。
- 回答には音声で発言したとおりの単語を使ってくれる(言い換えはあまりない)。書かれている単語が聞こえたらそこに目をやり、その場で素早く判断することが大事。
Lesen
Teil1,2,3の3つ。
Teil1
5つの100単語程度の文章を読み、タイトルとしてあてはまるものを5つの候補の中からそれぞれ選ぶ。
ただし「どれにも当てはまらない」こともある。
Teil2
200単語程度の文章を読み、問題5問に回答する。正しいものを選択肢3つの中から選ぶ。
Teil3
12個の広告、宣伝等を読み、10人の要望、要求に当てはまるものを選ぶ。
ただし「どれにも当てはまらない」こともある(12-10=2個がダミーとも限らない。もっと多いこともある)。
ポイント
- 形式はtelcに似ている。
- 「どれにも当てはまらない」が案外厄介で、特にTeil3は12個の広告のどれにもあてはまらない場合は「x」を選択する必要があるため集中力が必要。
- とはいえ似ているもの2択程度には絞れるため、それ以降は細かい単語の理解含めて精読が必要。
Sprachbausteine
Tei1
10個の穴が空いた文章を読み、それぞれ穴に埋めるものを3択の中から選ぶ。
Teil2
10個の穴が空いた文章を読み、15個の選択肢の中からそれぞれ正しいものを選ぶ。
ただし「単語不要」もある(=「どれも当てはまらない、空欄のままでOK」)。
ポイント
- これもtelcの形式に似ている。というかほぼ同じ。要求される知識は定冠詞・不定冠詞の変化、動詞の活用、過去分詞の形、接続詞、代名詞など。
- ただしTeil2の「単語不要」がちょっと厄介。定冠詞+形容詞などには注意。
- これは日ごろから文法に注意を払い、細かく意識して覚えていくしかない。
Schreiben
課題は1つのみ。
シチュエーションが与えられ、条件を満たすメールの文章を作成する。
例)カーディーラーにメールで希望を書き、アポイントを取る。
いつアポイントが取れるか?どんな車があるか?値段はどれくらいか?等
ポイント(添削はされていないので推測)
- まずは要求を満たす文章を作る。
- メールのルールに従いつつ、100単語程度は作文したい。
Sprechen
Teil1,2,3の3つ。もう1名の受験者とペアになって試験を行う模様。
Teil1
ペアの相手と自己紹介をし合う。
例)出身?職業?趣味?
Teil2
トピックに関する会話。テーマが与えられるので、その内容について試験官に簡単にドイツ語で説明する。
テーマについてペアの相手と議論する(自分の意見を言う、自分の経験を話す)。
Teil3
ペアの相手と一緒に予定を立てる議論をする。
例)いつ?どこへ?何が必要?
ポイント(添削はされていないので推測)
- これもtelcとほぼ同じ。
- 自己紹介で話すこと、聞くことは予測がつきやすいまたは準備がしやすいので、しっかりと言いたいことを用意しておく。
- 全て正直に話す必要はない。例えば「学生」のほうが話しやすいのであれば本当は学生ではなかったとしても「学生である」ということにして話すのも手。趣味も同様。複雑な内容を正直に話す必要はない。うまくウソをつこう。
所感・対策おすすめ本
全体的に形式はtelcに少し似ているので、もしこの試験をクリアしたいと思うならtelcの勉強を進めると役に立ちそうな印象(じゃあtelcを受ければいいのではないかと言われたらそれはその通りだと思います)。
難易度もtelcに近いくらいに作られている印象です。
telcB1対策
上記のとおりtelc B1の対策が全体的なカバーとしては有効な気がします。
※「Mit Erfolg」は本番の試験よりやや難しめになっているとよく聞きます。
日本からのリンクはこちら⇩
ドイツからのリンクはこちら⇩
Sprachbausteine対策
telcもそうですがここが苦手だと大量失点の危険性があるので、苦手な自覚のある方は対策をおすすめします。
特化したテキストがあるので1冊を信じてまるごとやってみるといいです。以下はその一例です。
日本からのリンクはこちら⇩
ドイツからのリンクはこちら⇩
まとめ
もしこの試験を受ける方がいればご参考になれば幸いです。
B1はビザ取得なども含めなにかと需要の多いレベルと想像します。一緒に頑張りましょう!