私は無料でいろんなサービスを行っている。その中でもドイツ語学習者のためのDiscordサーバー「ドイツ語だいすきクラブ」は我ながら時間と熱量をかけていながら無料で提供することを頑張っているコミュニティである。
でもそれをまた有料にするか、または別の「私(主宰)が生きていくための方法」が必要だなと思うことも最近ある。それについて書いてみようと思うよ!
目次
ドイツ語だいすきクラブの歴史
一言で言うと①無料→②有料(サブスク制)→③無料(今)でやってきて既に2年強の歴史がある。辞めようかと思ったこともあるし、続けたいけど続けるためのリソース(時間、労力、お金…)をかけることが難しくなりやめなきゃならないと思ったこともある。そのたびに一緒に勉強してくれる人、意見を持ってきてくれる人、支援してくれる人に助けられてここまで続けることが出来ている(創設当初から今もいてくれている方もいれば、かなりアクティブに来てくれていたのに今は話す機会がなくなってしまった人もいる。みんな元気かな…)。
私がドイツ語だいすきクラブを守るためにかけている時間、労力、お金は正直大きい!でも最初のステップである「入会」くらいは無料にしておきたいと思う理由もある。②で有料にしたとき、「お金払うんなら別にいいかな」と思って入会しなかった人もいるんじゃないかと思う。実際②のときのサーバーの盛り上がりは今の半分以下だったと思う(それでも来てくれていたみんなのおかげで今があります。ありがとう!)。
私がドイツ語だいすきクラブを作った理由
私は日本で一人でドイツ語を勉強してきた時間が長い。B1→B2を取る間は特に独学(&ネイティブのタンデムパートナーと週1回会話)の部分が大きくて、当時の私は「同じ&近いレベルでドイツ語を勉強している仲間」が本当に欲しかった。でもいなかった。オンラインの時代、学習者の為のコミュニティ、「ないなら作れ」というのが最初のモチベーションだった。私がドイツ語学習関係で何かをするときのペルソナはいつも過去の自分である。無いなら作って、当時の自分みたいな人を救いたい。
ここを無料で開放している理由は「ドイツ語を学ぼうという最初のハードルを下げるため」である。有料にしていた理由のひとつとして「(1円でもいくらでもいいので)お金を出してでもドイツ語を勉強したい」というモチベーションがある人にだけ来てほしいと思っていた、というのがあるんだけど、とりあえずこれに関しては「無料にしても参加URLがオープンではない=わたしに一言コンタクトを取らないといけない」というちょっとした手間があることで解決出来ているのではないかと思う。
無料にしたことのメリットも山ほどある。おかげさまでコミュニティはとても活発になったと思う。いろんなレベルのいろんな背景の人が来てくれて、意見交換をして勉強会をしてレベルアップしてくれている。実際日本語を母語とするドイツ語学習者のコミュニティとしては日本最大級なのではないかと思う。その参加者のやる気もピカイチ。
それを褒めてくれる人もよいと思ってくれる人もいる。でも以下「無料だからいい」という人、そして「コミュニケーションへの帰属意識が薄い人」の存在について考えることもある。
「無料だから良い(無料ということがメリットだ)」という人
こうやって褒めてくれる人、宣伝してくれる人がいるとする。これは褒めているように聞こえて完全に逆効果である。無料で成り立っているものは裏でだれかが何かしらの費用を負担して補っている。もしくは他の参加者がそれを補っている。
「無料だからいいよ、来なよ」と言って人を誘い、無料で利用する人が増える。
無料でサービスを提供していることは事実なので問題なさそうに見えて(そしてそれを提供側も分かって)いるのだが、でも無料で使う人が増えた結果死ぬサービスもあると思う(マーケティングが下手なのも原因かもしれない、私もマーケティング下手だし…)。
「無料で使う人」がダメだというよりは、「コミュニティへの帰属意識がない人」ばかり増えるとまずいなーという方が正しいかもしれない。
コミュニティへの帰属意識が薄い人
という説明をするためにしんろくさんのこのポストを引用したい
【集客の話】
ある勉強会があって、
参加者が少なかったら開催を見送る、
というシステムなんですけど。たまたまその会の方にお会いしたら
「参加する為に予定は空けてるけど、
参加宣言はしてない。
前日にする予定だ。」
という。それはなぜですかと尋ねると
「もし私1人だけが参加して…— しんろく (@scene6) November 12, 2023
私もハンバーグが食べたいドス。
「やりたいという人」と「それに参加する人」がいないと成り立たない。「それに参加する人」側の人は、なんかこう、「参加」にもいろいろあると思う。初めはだれも初心者だし新入生なんだけど、ぼちぼち見てるだけじゃなくて、もっとアクティブに「参加」出来るようになると、主宰もほかの参加者もみんながもっとハッピーなんじゃないかなと考えているわけです。
でも私を支援するうまい仕組みもないんだよなあ
これは私がマーケティングが下手なだけですみません(n度目)。「勉強会は有料級だから有料にしたらいいのに」「役に立っているからどこかで御礼がしたい」と言ってくれる方が多く、その気持ちだけでとても嬉しい。でもお金ももらえたらもちろんとても嬉しいし、それが私の次の活動の余裕にもなってくれるので実際助かる。
というわけでドイツ語だいすきクラブの「勉強会参加」だけを有料コンテンツにするのもいいかなと考えています。年明けくらいから。それまでに実際どうやるか考える。
私が提供しているものは本当に価値があるものだと自信を持って言える。だとしたら、似たことをやっている人がお金をもらってやっていることに対して、私が無料で提供することで全体の価値が下がるのもよくないとも思う。
私が死なないために=今後も価値を提供し続けるためにどうやったらいいか考え続けています。私も裕福で余裕がありすぎて慈善事業でやっているわけではない(ボランティアと「ありがとう」では人はご飯を食べていけない)ので、ご理解ご協力いただけると嬉しいです。
といろいろ書きましたが、勉強会は私一人では成り立ちません。一緒に勉強してくれるみんながいるから出来ています。その点に大感謝したいです。いつもありがとう!わたしはみんなのドイツ語の成果を出すためにがんばるよ。そして必ず成果を出します。
これからもよろしくお願いします。