最近私がドイツ語だいすきクラブで喋るときに意識していることは、「ファシリテートがんばるぞ!」ということです。
私が会話、特に数人いる中での会話でファシリテートしたいときってこういうところに気を付けないとむずかしいよなーと思うのはこういうところです、というものを書いてみます。
※全てMeiner Meinung nachです
目次
用意した文を言い切って終わりではない
ファシリテートと言えば例えば「あなたはどう思う?」とか「あなたの意見は?」とかっていう質問を投げかけることというイメージだし実際そうだと思う。でも、質問を投げかけることは簡単だし最初の一文って前以て用意しておけば出来る気がしそうではあるんだけど、実際はそうじゃないんだよな…っていうことが言いたいです。
例えば「あなたはどう思う?」だったら、これだけを投げるのではなくて、「(今~さんはこういうことについてこういうことを言っているんだけど、)あなたはどう思う?(たとえば~とか~とか、~みたいな視点もあるかもと思うんだけど、どうかな?)」という感じでうまいこと()の中の表現も入れて話してあげた方がいいと私は思っている。特にどう思う?の後が大事で、そりゃもう自分の意見を言いたくて言いたくてたまらない人が相手の時はさっさと喋らせてあげちゃうのがよいと思うんだが、例えばそうじゃないとき、相手が緊張してるかもしれないときとか発言に慣れていないときは、(たとえば~とか~とか、~みたいな視点もあるかもと思うんだけど、どうかな?)の5秒くらいの間に自分の意見を作り出してもらうってのもありだと思うんです。
「~はどう思う?」みたいなのを投げるだけって雑な感じがしていて、あんまりファシリテートはしてないなって最近思うんで特に気を付けています。ですが、これをドイツ語で上手にやるのも超大変です。その場で起こっていることを簡単に要約したうえで、自分の想像意見もちょろっと足したうえで、誰かが話すところをリードしなきゃいけないからです。
意図が通じているか判断するために、複数の形容詞で言い換えたりするのも有効
これは自分の意見として何かを発言するときもそうなんだけど、例えば「~は心地よいです」みたいなことを言いたい時に、「~ ist angenehm」でも別にいいのかもしれないけど「~ ist angenehm, wohl, gemütlich」みたいな感じで形容詞をいくつか並べてあげると、相手の頭の中でベン図が出来上がってうまく全部がハマるところで理解してもらえるし、もし↑のどれかの意味が伝わらなかったとしても(まあこういうことかな)って想像してもらえやすくもなります。※もちろん全然意図していない単語はダメ
形容詞で伝わらなかったら具体例を出してあげるとか、「wie ~」とかの表現を使って「~な感じ」という伝え方で相手に分かってもらえるようにリードするとか、そういう思いやりが必要ですよね。自分の意見を言えりゃいいってもんじゃないと思います。
作文で勉強する「関係代名詞で受けて、既述の単語の説明をし、その後に本動詞を持ってきて、さらに受身過去にして…」みたいなのはあんまり通じない
通じないというか、聞き手の集中力が持たないなと思っています。顔を見て話せるならまだしも、音声だけだったり、片手間で聞いてくれていたりする場合はなおさらです。高尚でカッコいい表現たくさんあるけど、「おしゃべり」だとあんまり効果はないですよね、と最近思います。「そんなことより状況が伝わる方が大事だ」と考えると、自ずと平叙文を何個か並べて順番に理解してもらう方がお互い楽というか、それもそれでコミュニケーション能力だと思います。
上記は自分への戒めというかこういうところを意識してよきファシリテートが出来るようになりたいでござるな~という備忘録でもあります。他にも気づいたら追記します。