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【ドイツなニュース】摂食障害を扱った映画が公開される。日本の取り組みの現状は?【過食症|拒食症】

こんにちは!ニーナヒェンです。
やっぱり気になっちゃうこのテーマ。ちょっと調べてきたので、残させてください。

Aus Haut und Knochen“:拒食症を描いた長編映画が公開される

  • 1日(火)、映画「Aus Haut und Knochen」で深刻な話題が扱われる。
  • 10代の若者が拒食症で苦しんでいる。ようやく気付いた彼女の両親は呆然とする。
  • 主演女優自身がまさに被害者(経験者)だからというだけではないが、リアリティに近い映画になっている。

 

タイトルは「Aus Haut und Knochen」
意味は「骨と皮で出来ている」

映画批評家によると、「鬱陶しいほど難しいように見せることなく、病気への理解を促進する内容である」とのことです。
そして主演女優であるリサ=マリー・コロールが、まさにその病気の経験があるのだとか。
鏡に映った自分がとても太って醜く見えてしまう。そんな描写もあるようです。

拒食症 – 神経性無食欲症としても知られている – は、死亡率が最も高い精神疾患の一つです。女性を中心とした影響を受けた人々の約15%が、栄養失調や自殺によって死亡すると推定されています。―“Aus Haut und Knochen”: Spielfilm über Magersucht ist nah an der Realitätより

 

この映画、すごく気になるなー。日本でも見られる方法ないかなー。

ドイツでも多くの家庭が直面しているテーマ

連邦健康教育センター(BZgA)によると、ドイツ人口の3-5%は摂食障害だとか。過食も拒食も、過食嘔吐もいます。

映画の描写では、母親が「自分が娘をその状況に追いやってしまった」と自分自身を責める描写があるようです。
ですが、主演コロールは、「影響を受けた女の子たちが日々どんな戦いをしているのか、最大の敵は実は自分自身なのだということを見せることが大切なんです」と語っています。

「誰のせい」を考えているのではなく、自分との闘いなのだ、ということです。

 

日本だとこんな映画があります


2015年『おんなのこきらい』

概要:とにかくかわいい事だけが取り柄のOLキリコ(森川葵)はかわいい食べ物を過剰摂取しては吐く、過食症の女の子。しかし、自分になびかない高山に出会ったことをきっかけにキリコの価値観は揺らいでしまう。

私は学生の頃AmazonPrimeVideoで視聴して、森川葵ちゃん(主演)がかわいそうすぎて泣きました。
まだアマプラで見られるんじゃないかな。

 

日本での取り組みは?公明党の”マゼンタリボン”

日本では、公明党が「知ってほしい摂食障害」として2020年2月3日の衆院予算委員会でこの問題を取り上げています。

一般社団法人「日本摂食障害協会」理事長の鈴木眞理・政策研究大学院大学教授(医学博士)は、摂食障害について「人生で困ったり、つまずいたりした時になる“人生障害”」と指摘する。「社会が女性に学歴、社会参画、容姿、気遣い、結婚・出産など、数々のハードルを乗り越えることを求めるようになった。それに挫折した女性が自信を取り戻すための手段が『痩せる』という行為だった」-「知ってほしい摂食障害」より

摂食障害の理解を進める「マゼンタリボン」。そんなのあるんだ

摂食障害の患者は1970年代から激増しているという。
だが、摂食障害が「社会が作った」病気か、と言われたら、私はそうでもないのでは?と思っているところです。
家庭(特に母親)のせい?育った環境のせい?自分のせい?原因をどこかに求める議論は多いが、私は風邪と同じで、なってしまったくらいのもんだと思っています。

なってしまったもんはもう仕方ないから、誰を責めるとかもちろん自分を責めるでもなく、ぼちぼちと回復するための方法を探るしかないよね。

「マゼンタリボン」は広まるか?

マゼンタリボン。

摂食障害を広く知ってもらおうと活動する一般社団法人「愛媛県摂食障害支援機構」は2018年5月、活動のシンボルマークとして「マゼンタリボン」を考案した。ドイツの詩人ゲーテがマゼンタ(赤紫)を「見えざる色」と評したことにちなみ、リボンには摂食障害の奥にある当事者が訴えたい「見えざる本質」という意味を込めた。-「知ってほしい摂食障害」より

お~ゲーテが由来なのか!
それにしてもこのマゼンタリボン…どうだろうか…。広まるかな?
確かに摂食障害ってなかなか伝わりづらいし、開示も難しいところ。開示したくもないと思っている人の方が多いんじゃないかな。

マゼンタリボンが一般的になることによって救われる人が出てくるのでしょうか。
(もし見かけたら親切にしてあげて下さいね)

 

あとがき

私がドイツで「やれたらいいな」と思っていることの一つに、「現地で、摂食障害で苦しむ日本人になにかしてあげたい(漠然)」というものがあります。「助けになりたい」とか「支えになりたい」と書けない理由は、まだ自分もまさに格闘途中であり、「こうすればよくなる!」と明確に示せる答えを持っていないからです。

やはり摂食障害の研究・理解はアメリカが進んでいるのでは?と思っています。ケーススタディ系の論文や対話集など、日本語訳されて出版されているものも多いです(渦中真っ只中だった時は自分の体のこと・心のことが気になるので、必要以上に摂食に関する本を読んでいた気がします)。日本では?マゼンタリボンが功を奏するのでしょうか。

もう摂食障害で苦しむ人を増やさないことが、既にその苦しさを知っている者の使命だと思います。いま苦しい人が、少しでも早く救われますように。

おまけ:摂食障害のドイツ語

  • die Magersucht:拒食症、die Anorexiaとも。
  • die Bulimie:過食症
  • die  Essstörung:摂食障害

※摂食系、全部女性名詞なんだ。。。

参考:
・「知ってほしい摂食障害」公明党ホームページ、2020年2月17日
https://www.komei.or.jp/komeinews/p52370/

・「”Aus Haut und Knochen”: Spielfilm über Magersucht ist nah an der Realität」Web.de、2020年12月1日
https://web.de/magazine/gesundheit/haut-knochen-sat1-spielfilm-magersucht-nah-realitaet-35313044

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