こんにちは!ニーナヒェンです。
ドイツ語をやっていると「なんでドイツ語始めたん?」とか「ドイツ語の好きなところは?」って聞かれることが多いので、自分の中での棚卸も兼ねて文章にしてみることにしました。
まずはドイツ、ドイツ語に興味を持ったきっかけというころから書いてみようと思います。こんな用途でお読みください⇩
- ドイツ語の魅力を発見したい
- 「お前、なんでドイツ語好きなの?」って聞かれたときのカンニングペーパーとして
- 暇つぶしに
目次
ずっとフリードリヒ大王のファンである
※「フリードリヒ大王…フリッツ…あっ」と思い当たった方はきっと”お仲間”です。仲良くして下さい。
私は高校生くらいの時からずっとフリードリヒ大王のファンなんです。
じゃあなんでフリードリヒ大王のファンなの?ということになると思うのですが、これについては完全に「某マンガ」の影響です。
中学生の時、某マンガで「フリードリヒ大王」の存在を知り、興味を持ちました。
もともと中学の”社会科”も好きだったのですが、高校生になったらどうやら”世界史”という科目があるらしいということを知り、ドイツのこともプロイセンのこともフリードリヒ大王のことももっと勉強できるかな~とワクワクしていたものです。
高校世界史の先生がとても教えることが上手な先生で、私は授業を受けながらどんどん世界史が好きになりました。高校は県庁所在地にあるところに通うことが出来たので(※ド田舎出身)近くに県立の大きな図書館もあり、放課後はよく図書館に行って「ドイツ…歴史…プロイセン…」等のキーワードで本を借りては読んでいました。※ちなみに私の母校は高校世界史の恩師の母校でもあります。
自分で調べているうちに、「この人偉人ではあるけれど、めっちゃ人間味あるじゃん」と気づいたところで、ファンになった気がします。※というか歴史上の偉人もみんな私と同じ”人間”であり、好き嫌いも感情もあるんだなとなんだか感動したきっかけが彼だったということになります。
ちなみにフリードリヒ大王はこんな人であると言われています(人間っぽい側面を挙げていきます)。
- 少年期脱走を図って父王に罰せられている※逃亡の手引きをした近衛騎兵”カッテ”は処刑されています。「カッテ、私を許してくれ!」は涙なしでは聞けないセリフ
- フルート奏者であり作曲もしている(演奏会を開くこともあった。好き)
- ドイツにジャガイモを広めた(自ら普及のために領内を巡回してはキャンペーンを行った)
- ベルリン市民から親しみを込めて「老フリッツ」との愛称で呼ばれる
- サクランボが大好き
- 犬も大好き
歴史上の偉人も人間で、私たちと同じだという「人物史を学ぶ面白さ」を教えてくれたのがフリードリヒ大王でした。
※これはのちに大学で歴史”学”をやろうとした私が直面するギャップにもなります。笑
「歴史」と「歴史学」は異なりますよね。
最初のモチベーションは「彼の言葉を通訳を通さず理解したい」ということ
上記より、ドイツ語をやるぞ~という最初のモチベーションは「彼の言葉を理解したい」ということでした。誰かの翻訳というフィルターを通さずに。※好きな人の言葉であれば生の状態で理解したいですよね。
※後に「当時の上流階級で使われていた言語はドイツ語よりもむしろフランス語だった」ということを知りショックを受けます。が、いずれにせよフリードリヒ大王はドイツ語も使ったはず…!!!という思い込みのもとドイツ語を続けている次第です。
ドイツ語の好きなところ
最初のモチベーションはそんな調子でしたが、だんだんドイツ語自体をおもしろい、好きだと思えるようになります。
※ドイツ語が好きだと思えるようになったのはここ2,3年のお話です。留学時代は残念ながらあまりドイツ語好きだとは思えませんでした。詳細は⇩
#1 留学、ビール、摂食障害ドイツ語とちゃんと向き合うようになって初めて気付いた、私が思うドイツ語の魅力をぺらぺらと語ってみます。
合理的で美しい
文法上なにもかもが決まっていて、理由がある。こんな美しいことってないですよね。
例えば日本語だと「大きな水玉の傘」と言ったときに、「水玉模様が大きいのか」「傘のサイズが大きいのか」みたいな曖昧性を含んでしまうことがありますね(この場合だと水玉模様が大きそうですが)。ドイツ語だとそれが起こりません。
そもそもの文法は投げ出したくなるように難しいのですが、それを覚えてしまえれば・使いこなせるようになれば「曖昧な表現が無い!なんて合理的な言語なんだろう」と感動するものです。※私も使いこなせるようになるにはまだ修行が必要ですが、文章の造りを理解出来たときにしょっちゅう感動しています!
造語力すごすぎ
ドイツ語の特徴の一つに、「単語が長い」ということがあるかと思います。「長い」というより、「単語同士をくっつけて長い単語を作るのが得意」なんですよね。長~い単語に出会う度に、「出た出たー!ドイツ語だー!かっちょいいー!」と興奮しています。笑
ところで「クラウン独和辞典」第4版で一番長い見出し語は
Geschwindigkeitsüberschreitung (スピード違反)らしいです。
これも単純に分けるとたった2単語で、”Geschwindigkeit(速度)”と”überschreitung(超過)”に分けられそうな気がしますが、さらに”Schreiten(歩み)”の”über(~を超える、等)”なんだな…のように、もっと細かく分けていくこともできそうです。
参考 クラウン独和辞書 21 ドイツ語の造語力(1)三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺単語レベルで言うと”da~”が好きすぎる
良く「既に言及したもの」を”da”で言い換えることが起こります。daraufとか、darüberとか、damitとか。これが好きすぎる!便利すぎ!そして、使いこなせるとかっこいい!
タンデムパートナーの子が、わたしが何かしらの理由を説明するたびに「Deswegen ne~」とか「Darum.」とか言っていたことがとても印象的かつ「それ私も使うわかっこいい」と思ったものです。
「wegen(~の理由で)」に、私が話したもの(=既出の内容)を指す「des(それ)」をくっつけて「あ~だからね」と言っているんですよね。「Darum」も、「Warum?(なぜ?)」に対して「Darum(だから)」ですよね。
これ、とてもスマートでかっこいいと思っているのですが…うまく伝わっていてくれー!泣
まとめ 言語がわかると世界が広がる
私見ですが、「ひとは自分の知りうる言葉の範囲内しか理解できない」ものと思っています。逆に言うと「世界は言葉によって区切ることで理解できる」。
外国語については、最近は翻訳技術のおかげ様で元の言語を学ばなくても日本語にしてしまえば理解出来ているような気はするけれど、それではきっと伝わっていない”元の言語のニュアンス”ってあるのではないかと思うのです。外国語をそのまま理解できるようになることで、「私の理解できる世界も広がる」!そう思っています。それが外国語をやる醍醐味の一つです。
翻訳のフィルターを通さずとも理解できるような世界が広がる。なんておもしろい冒険なんでしょうか!皆様もぜひ一緒にドイツ語の世界を広げてみましょう。